2012年10月21日日曜日

「移動教室」院内集会で優クン、野口さんが発言


 6月に議員立法で成立した「原発事故子ども被災者支援法」の具体化として、「移動教室」の予算化に向けての院内集会が19日参議院会館で開かれ、「おもいっきり夏休みin北海道」に参加した横田優君(中3)と野口倫太郎君(小2)のお母さん、野口時子さんが発言した。http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1456
 東京電力福島第一原発事故による放射線の影響で学校での屋外活動が制限されている福島県伊達市の小学校が、今年度から新潟県見附市で3泊4日の移動教室を実施。伊達市立小学校21校のうち9校が、新潟県内の宿泊施設に滞在しながら、見附市内の公立学校で授業を受けた。
 学習の場を一時的に県外に移すこの「移動教室」を復興予算に盛り込むよう国に求めて、札幌のむすびばなど市民団体が主催した。伊達市の教育長や校長の宍戸さんらとともに、母親と子どもの立場で優君や野口さんらは、国会議員、復興庁、文部科学省の幹部らに「東日本大震災の復興予算の流用などが指摘されている中、被災地の子どもたちに予算を」と訴えた。

 被災地の中学生を代表して優君は「311以降、生活ががらりと変わったが、それがとてもストレスになっているのが現状。そのストレスをなくすために、移動教室や保養プログラムも今後、充実していったらストレスはなくなっていくのではと思う。北海道での保養プラグラムに参加した際、草原に大の字で寝そべることができた。放射能のことを気にせずに過ごせることが大切。そうした体験が平等に与えられてるためには、行政が関与する必要がある」と国の支援を求めた。
 野口さんは「学校単位やクラス、部活単位で平等に保養が実施されることと、未就学児・未就園児を抱える保護者に避難休暇を実現してほしい」「声をあげれずにストレスを抱えている母親は多い。多くの方が支援法の存在を知らない。ぜひ声を上げる場をつくってほしい」と訴えた。

 谷岡郁子参議院議員のツイッターhttps://twitter.com/kunivoiceには「今日の午後に開かれた福島の子どもたちの保養、避難に関する院内集会は、北海道や愛知からも、もちろん福島からも多くの人々が参加しました。復興庁や文科省も参加。夏休みに北海道の草原に大の字に寝っころがった気持ちよさを語った中学3年生の言葉が突き刺さりました。」と書かれている。

 学生服で登場した横田優君は、宍戸校長の誠実な問いかけに呼応するかのごとく存在感を示したようだ。「簡潔明瞭な話しぶりと存在感は あの場に参加していた百人以上の大人達の心を惹き付けた」と同行したむすびばの代表みかみめぐるさんが報告してくれている。もちろん、優君も野口さんももの凄く緊張したようだが、大事な役回りを果たしてくれた。「おもいっきり夏休み」参加の子どもたちと保護者はすごい!


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