2016年2月14日日曜日

3.11から6年目を迎える福島で考える

6日、福島市で
春休みに向けての保養相談会が開かれ、
全国から保養うけいれ活動を行っている20団体が集まった。

教育委員会を通じて、
福島市内の全小学校にチラシを配布したり
川俣町の広報誌に掲載依頼するなど
地元の団体が周知の働きかけを行った。

その結果、
当日は約100組、200人弱が来場。
ピーク時より減ってはいるが、
決して少なくない数だ。

山の家もブース参加。
9組のご家族が来られた。
ご家族と言っても
お子さんを連れたお母さんたち。

福島市内が多いが、
二本松市、郡山市、
宮城県境の国見市から来た方も。
昨年、山の家に来たEさんも会いに来てくれた。

***

「もうすぐ震災発生から丸5年の節目。
 風化の激しい状況で、これだけの団体が
 全国から集まり続け、同時に被災地で活
 動する団体と協力しあって、相談会と交
 流の場が成立しています。このことが、
 他にはない貴重なことだと感じます。」

とうけいれ全国共同代表・早尾さんが言うように、
相談会は保養のニーズをマッチングさせるだけでなく、
被災地と全国の活動団体がつながる大事な場
と言ってもいい。

ただ、川俣のKさんが言う
「安全安心、帰還ありきの今、福島の中はとても
 複雑で難しい状況だと思っています」
のも事実。

相談会に来る人、来ない人。
放射能を心配する人、しない人。
保養に行く人、行かない人。

そんな2分法ではくくれないほど
夫婦、親兄弟、友だち、職場の中の人間関係で
私たちが戸惑ってしまうほど
複雑に引き裂かれた現実がある。

そんななかで、
翌7日同じ福島市内で
「福島〜こころつなぐ広場〜」
というイベントが開催された。

「福島で暮らすひとや、避難生活をするひと、
 行ったり来たりするひとたちがてをつなぎ、
 共に生きるあり方を探ろう」

「福島のひとたちがバラバラになってしまった
 原因の、原発や責任の所在を見つけつつ、も
 う一度つながり合う場を創ろう」

こうした呼びかけが、
ようやく地元からわき上がったことを歓迎したい。

現地に入っていくことの必要性を
ますます痛感した相談会だった。

来場者であふれた相談会入口
来場者は思い思いのブースへ。
新聞やテレビは復興・帰還、安全・安心のオンパレード
一日も早い帰村を最優先する飯舘村は小中学校
を通じた保養相談会のチラシ配布を断った。
ホテルの朝食バイキングは<ふくしまの
おかあさんたちが毎日手づくりした安心
安全の「ふくしまの味」を召し上がりく
ださい>と。
6年目に向けて、新たな一歩「福島〜こころつなぐ広場」




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