2016年3月11日金曜日

6年目の3.11シンポ<障がい者と災害>

札幌駅前地下歩行空間<チカホ>で
「6年目の3.11」。

シンポジウム<障がい者と災害>
「原発事故で露出した未熟な人権意識」で、
札幌に避難して、介護事業所を経営する中手聖一さんと
福祉避難所が設置されなかった福島市で
私設避難所を運営した設楽俊司さんが対談した。

地震・津波被害に放射能被害が加わった福島県。
震災関連死が2,007名(2015.12)と
地震・津波の直接死1,604名を上回り、
いまも増え続けているという。

震災前の相双地区(福島原発のある浜通り)の福祉の状況は、
箱もの(入所施設)中心で
地域に暮らす重度の方は皆無だったという。
が、入所していて助かったという面もあった。

一方、知的や精神のボーダーの方たちは手帳をとらず、
農業や漁業である程度の生活が送れていた。

原発事故でそうした「障がい」が顕在化し、
障がいの認定や日中活動の場の必要性等の課題が生じた。

しかし、いまも福祉従事者の人材不足に歯止めがかからず、
福祉が抱える最大の課題になっている。

今後は、予想される放射性物質による遺伝子障がいへの
不当な差別を受けない社会づくりが必要
ーーと話した。






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